2011-05-06

母性

ちょっと前の話ですが…
とっても優しいHさんのことを。

お孫さんのお話やお母様の介護の話など
オカリナレッスンでは少々脱線もするのですが、
お話を伺うとついついもらい泣きしたり…と
女性として多いに共感できる内容だったりします。

また、Hさんの配慮ある行動に触れ、いつも襟を正す思いでいるのですが、
そんなHさんに、先日とある子守唄の宿題を出しました。

次週どんな演奏をしてくださるか、楽しみにしていましたら

なんと

Hさんらしい清らかな内面そのものの演奏。

Hさんの介護の話や子育て、お孫さんの話をききながら
慈悲の心を感じていた私にとって
透明感のある純粋な音色は、嬉しい事も、時には辛い事も
すべて否定せず受け入れておられる証拠なのだと思いました。
他のどんな演奏よりも輝いていたのでした。

技術力だけでは出せない子守唄(演奏)。

言葉ではうまく言えませんが
それは音楽する人であろうがなかろうが
忘れてはいけない部分を垣間見たというか…。
とにかく
聴かせていただいて ありがとうございます
と言いたくなる演奏だったのでした。

と同時に
子どもや、障害を持つ方(こういう表現が適当なのかわかりませんが)
競争心とか欲などが一切ない純粋でまっすぐな演奏に
心打たれた時のことを思い出しました。

音楽って奥が深い。

このような感動を経験させていただくのも
講師の醍醐味ですね〜

Hさん「生きている限り、音楽を続けたいんです。
なんでも生きているからこそですよ、先生!
だからこうやって先生とも出会えたんです。
おかげでオカリナを吹けるようになりました。
オカリナを吹くと気持ちがいいんです。
先生、これからもよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくおねがいします!」←私


さて、明日も頑張りましょう〜



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